2008年から2009年にかけて、ISSの長期滞在者を6名に増加するための機材が輸送された。2009年5月に3名の長期滞在者を搭乗させたソユーズTMA-15が到着したことにより、ISSは完成形である6名滞在体制を開始した。ソユーズへのタクシークルー搭乗はTMA-16が最後となり、以後は長期滞在者3名の交代のみが行われている。タクシークルー枠を利用した商業宇宙飛行は終了した。スペースシャトルによる長期滞在者の交代もSTS-129を最後に終了した。
なお、3名体制のときは新しいソユーズの到着後に古いソユーズを分離するため、交代中は6人滞在していた。6名体制では、ドッキング中のソユーズのうち古い方の1機を分離してから新しいソユーズがドッキングするため、交代時にも9名が滞在することはなく、一時的に3名体制になる。これはソユーズが使用できるドッキングポートが3箇所(2010年1月からはMRM-2が使えるようになるため、4箇所に増える)しかなく、うち1箇所はATVやプログレス宇宙船が使用するためである。
6名滞在が開始された後は、ソユーズの交換で3名が入れ替わるときを長期滞在チームの境目とする。従って、各長期滞在チームは前のチームの半分を入れ替え、半分を引き継いだメンバーである。2008年11月に、2010年のISS完成までの長期滞在チームが発表されている。
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